室町時代後期より前には縦に旗竿を通すのぼりは存在せず、戦国以前は長さのある織地の短辺に棒を入れて使っていたと見られ、同じ家の部族同士が戦うようになったことから明確な類別が求められてのぼり旗が考案されたと考えられており、旗色を知るためや報賞を考えるためにのぼりを確認したと考えられています。
稲荷神社に鳥居とともにお納めするおきまりの「稲荷大明神」ののぼりは高さ1.5m、赤い生地に白字で「大売出し」と刷られたよく見かけるのぼりは高さ2m、夏季に惹かれる赤青模様の「かき氷」ののぼりは高さ1.5m、普段意識しませんが、数字にしてみるとそれぞれちょっとずつ違う寸法です。
大掛かりなのぼりとは違ったコンパクトなミニのぼりもよく売れています。店の商品の横に簡単な添え書きをつけて置いたり、店の外から眺められる様に窓に貼ったりと、随所の広告に使えます。また、ショップの開店記念などのプレゼントとして配られる場合があり手頃な広告アイテムとされています。
誂えののぼりはもちろん特別なオリジナリティーがありますが、近年ではウェブ上で既成ののぼりがたくさん販売されています。大量生産と一口に言いますが、ショップによれば数万種類ののぼりを販売しているショップもあります。これほどいろいろな種類があれば、ほぼオーダーメイドと考えてもおかしくはありません。

日頃行ったことがないけれどたまには入ってみたかったスーパーに、「本日特売」ののぼりが出ていたら、その日はこの店にしようかと踏み切るきっかけになり、「お魚の日」「加工品の日」など目的の品目ののぼりが見えたらその店にすぐ入りたくなり、正午ごろに「日替わりお弁当」などののぼりを見れば、お昼ご飯が即決します。
どうせのぼりを別注するのだから、少々高くても総天然色で作ろうという考えは×です。極端な話、白地に黒の文だけののぼりは見る側に強烈なイメージを与える事もあります。値段さえかければよいのぼりが作れるかと言うとそうではないのです。大事なのは目立つ事。この考えが基本です。

長良川沿いの匠らにより相撲のぼりは作られており、下絵から文字のふちどり、色つけ、水で流し、乾かすところまで全工程機械を使わずに行われており、上の文字を大きめに、下の文字を小さくまとめて下から見た時の見え方を気遣い、虹色を用いるのが一般的で、負けを連想する黒色は使用しないそうです。
展示会で活用されるアイテムにのぼりがあります。中でも参加人数が大勢いる会場では目立つことになるので、極力大きくて派手なものを利用することで、数多くのお客さんの目について良い効果を与えてくれるでしょう。